昨日、警視庁と仮想通貨取引所の10社がサイバー犯罪への対処に向けて協定を締結したというニュースが流れてきました。この協定により、仮想通貨を悪用した犯罪、不正アクセスをはじめとしたサイバー犯罪の事件への取り組みが始まります。
サイバー犯罪防止で初協定 警視庁と仮想通貨取引所:日本経済新聞 https://t.co/3SNkiyr5Jj
— Kママ@仮想通貨 (@crypto_btc_xrp_) December 6, 2017
ビットコインがもうすぐ150万円と高騰していることもあり、仮想通貨界隈は現在も盛り上がっています。一方で「仮想通貨は危険」「リスクが高すぎる」という話を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
仮想通貨への投資をする前に必ず知っておいた方が良いリスクについてまとめました。
【セキュリティ面でのリスク】
①ハッキングのリスク
仮想通貨はオンラインの取引所での管理になります。パスワードを入れればログインできるということは、数分で資産を抜かれてもおかしくありません。
→対処としては、
・信頼できる取引所を使う
・「ハードウォレット」という仮想通貨専用保存機器に保存する
②フィッシング詐欺のリスク
いつもの取引所と思って取引していたら、実は別のサイトだったという話もあります。気づかないうちに資産がどこかに移動されている被害も見つかっています。
→対処としては、
・パスワードは必ず「二段階認証」に設定する
・取引所へのアクセスは、自分のブックマークから行うと安全。
気がつかないうちに資産が0になっているかもなんて、怖いですよね。最近は、日本大手取引所では、補償制度を取り入れています。取引所選びは慎重に行いましょう。
ちなみに、コインチェックとBit Flyerの補償内容は以下のようになっています。
コインチェック
・補償対象は、不正ログインされた「なりすまし」の損害
・補償金額は1回最大100万円
・二段階認証しているアカウントが対象
・東京海上日動と連携
ビットフライヤー
・補償対象は不正に日本円で出金された場合の損害
・ログイン、日本円出金時に二段階認証を設定しているアカウントが対象
・補償金額は、資産100万以内は最大10万、資産が100万以上の場合は500万
・三井住友海上火災保険と連携
二段階認証は必須ですね。補償に制限があるので自己防衛も大切になりそうです。
【価格変動のリスク】
①価格変動が大きい
株の場合、20パーセント損失したら、大きく負けたということになりますが、仮想通貨は比べ物にならないレベルで価格が変動します。一時間で10万以上の値動きもよくあることです。
つまり、「ハイリスク・ハイリターン」なのです。
→対処としては、
余剰金の中の余剰金で行う(0になっても良いという覚悟で)
仮想通貨内での分散投資をする
②24時間価格変動している
株の場合、日中だけ価格に注目していれば良いのですが、仮想通貨の場合、24時間取引ができます。最近多いのは、深夜〜早朝にかけての暴落です。指値もできません。
→対処としては、
余剰資金で行い、長い目で投資できる余裕を持つ
で運用しましょう。
【詐欺のリスク】
①ビットコインを利用した詐欺が増えている
「HYIP」という言葉には注意が必要です。高収益の投資プログラムとして勧誘されるのですが、運営が破綻したり、資産を取られるケースが続出しています。
→対処としては、
金融庁のホームページに掲載されている企業なのかをチェックする
②ICOにも詐欺がある
ICOで短い期間で何十億集まったという話はツイッター上などでもよく話題になっています。株式のように法整備はされていないので、ICOしたのにいつまでも上場しなかったということもあり得るのです。
→対処法としては
買う前に銘柄が信頼できるのか見極める
ICOについて詳しくはこちら→ http://kmama-syufu.com/wp-admin/post.php?post=64&action=edit
まとめ
仮想通貨は、まだ発展途上ということもあって、法が整備されていません。短期間で資金を何十倍にしたという人がいる一方で、騙されたりハッキングされたりして資金をなくす人もいるのです。
コインの高騰・暴落の原因がよくわからないこともあります。手持ち資金の中の「なくなっても諦めがつく」という金額で投資を始めるようにしましょう。