【2017年11月】インドでも仮想通貨の送金と決済が禁止に‥!?リップルには有利? 

インドは、IT大国であり、仮想通貨業界から注目されている国です。これまで、インド政府は、自国のデジタル通貨、仮想通貨を容認する姿勢を示してきました。

しかし、現在、インド政府やインド中央銀行にとつて仮想通貨は禁止すべきものとなってしまったようです。

https://qz.com/1121363/no-bitcoins-for-payments-and-settlements-says-the-reserve-bank-of-india/

11月6日にインド準備銀行は「現時点でビットコインを支払いなど決済に使うことはない」と見解を示しています。

また、同日、インド中央銀行の常任理事であるS Ganesh Kumar氏は

私たちの立場ではビットコインを支払いや決済には使用しません。しかし、仮想通貨に使われている技術(ブロックチェーン技術)は今後も存続していくでしょう」

と、ムンバイでのイベント「FIBAC」で話しています。

クマー氏も仮想通貨全体に反対なわけではなく、ブロックチェーン技術については期待をしているようです。

なぜインドは仮想通貨を禁止するのか?

インドの複数の銀行は、ブロックチェーン技術の可能性に肯定的です。ブロックチェーン技術を使うことによって、国際送金や国際決済がより良くなるのではないかという考えのようです。

しかし、一方でビットコインなどの仮想通貨を使った資金洗浄や詐欺、間違った使い方を恐れているようです。

ビットコインがここ3ヶ月で倍以上の価格になったことも政府が仮想通貨禁止にした理由の一つのようです。

インド政府が独自の仮想通貨を発行する可能性も!?

インドでは2016年11月18日に価値の高い2つの紙幣を停止し、自国の通貨紙幣のデジタル化に取り組んできました。インドはインド中央銀行の支援を受けて、独自の仮想通貨の発行を示唆していました。

現在、国際社会では、国独自の仮想通貨を発行する流れがあります。

ロシアでは、政府独自の仮想通貨「クリプトループル」の発行に向けて開発が進められています。中国でも政府独自の仮想通貨発行に向けて動いています。

ビットコインなどの仮想通貨が禁止となった今、インドが自国の仮想通貨を発行する可能性があるのでしょうか。

インドの仮想通貨システムの現状は?

仮装通貨の取引所は少数です。取引所経由で本や映画のチケットを購入、いくつかのレストランでビットコインの利用が認められています。

まだインド国内で仮想通貨を使える場所は少ないのが現状です。投資目的に購入する人がほとんどです。

インドの仮想通貨取引所の反応は?

インドの最大の仮想通貨取引所はZebpayです。

Zebpayの創業者の一人、Sandeeo Goenka氏は

「私たちは、政府に仮想通貨を理解してもらえるように全力を尽くすつもりです。インドがフィンテックの拠点となることで、貧困層の金融への参加を始め、様々なメリットを得ることができるのです」

と言っています。

インドにオフィスを持つリップル社にとって有利?

XRPを扱うリップル社は、インドを次のフィンテックの拠点として、インドにオフィスを設立したばかりです。(2017年9月)リップル社は銀行送金ソリューションで期待されています。

ビットコインが禁止となったので、こちらもどうなるのか心配なところですが、国内の取引所はまだ動いているようです。

インド政府はブロックチェーン技術については評価しているので、銀行と協力できるリップル社には有利に働く可能性もあります。

ビットコインなどが禁止になったからこそ、インドでリップルが広まっていくとも考えることができます。

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