ビットコイン、一時160万円台に‥.。仮想通貨全体が暴落した原因は?

昨日は仮想通貨が全体的に大きく下落しました。チャートは真っ赤。ビットコインは一時160万円台になりました。

 代表的な仮想通貨ビットコインの価格下落が加速している。日本時間22日夜に一時1万1000ドルを割り、5日前につけた最高値からの下落率は4割を超えた。韓国では北朝鮮による取引所に対するサイバー攻撃の脅威が高まっている。世界の中央銀行などから価格高騰のリスクを警告する発言も相次ぎ、利益確定売りが膨らんでいる。借入金を活用した高リスクの証拠金取引では強制売却が増えており、価格の下げを増幅している。

米情報サイトのコインデスクによると、1ビットコインの価格は日本時間22日午後11時すぎに一時1万0800ドル台まで急落。過去24時間の下落幅は4000ドルを超え、約3週間ぶりの安値をつけた。17日に1万9783ドルの最高値を記録した後は下落基調が続き、最高値からの下落率は45%に達した。

ビットコインの現物価格の急落は、12月に米国市場で始まった先物取引にも影響が及んだ。

日本時間18日に取引を始めたシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)では期近の2018年1月物は前日清算値より3065ドル安い1万2265ドルまで下落。急激な価格変動を抑えるサーキットブレーカーが発動し、取引が一時中断した。

12月中旬までの急激な価格上昇でビットコイン相場はバブルの様相をみせていた。年初からの上昇率は約20倍に達し、2000年前後のIT(情報技術)バブル時のハイテク株をはるかに上回る上昇幅と上昇スピードを記録していた。

ビットコインバブルは米株式市場にも波及。米飲料会社ロングアイランド・アイストティーは21日、ビットコインを支える技術の名称を社名に加えて「ロング・ブロックチェーン」に変更。投機マネーが同社株を買い上げ、株価が一時前日比4倍近くに急騰する「珍事」も起きた。

投機に沸いたビットコイン相場が今週に入り調整色を強めているのは、韓国で再認識されている北朝鮮のサイバー攻撃の脅威に加え、世界の中銀や金融当局のトップから価格高騰へのけん制発言が相次いでいるためだ。

日銀の黒田東彦総裁が21日の記者会見でビットコインの上昇について「異常な高騰」と警鐘を鳴らしたほか、米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長も同様の発言をしている。

金融規制当局も徐々に厳しい視線を向けはじめており、英金融行為監督機構(FCA)のベイリー長官は先週「ビットコインの投資家はすべてを失う危険を覚悟すべきだ」と言い切った。

需給構造のもろさも下落を増幅している。世界で4割の取引シェアを握る日本では、借入金を活用して元手を上回る取引ができる証拠金(レバレッジ)取引を使う個人も多い。中には差し入れた証拠金の最大25倍の取引を許す取引所もある。

投資家が証拠金倍率25倍でビットコインを買った場合、時価が購入価格を4%下回ると追加証拠金(追い証)を差し入れない限り取引所がビットコインを強制売却する。「証拠金取引の強制決済が相次ぎ、価格下落がきつくなった」(フィスコデジタルアセットグループの田代昌之氏)との指摘が出ている。

日経新聞より

これだけ価格が下がったのは久しぶり。これは買い増しのチャンス!と思ったものの結局買えず‥。昨日の一番下落しているところで買えた人は本当にラッキーでしたね。

まだ値動きが不安定ですが、昨日に比べたら、一晩で大きく回復してきています。今回のビットコインの下落の原因はなんだったのでしょうか。アルトコインも軒並み値下がりしていますが、こちらはビットコインにつられた形だと思います。

ビットコイン下落の原因は?

①ウクライナ仮想通貨取引所でビットコイン盗難

ビットコインが急に下落したことの原因に、ウクライナの仮想通貨取引所でのビットコイン盗難があったことが挙げられます。

噂レベルなのですが、ウクライナのliquiという取引所で大量のビットコインが盗まれたようです。日本円で1000億以上の額です。このliquiという取引所ではBTCの価格が通常の半値近くになっていたようです。

②狼狽売り

不安が不安を呼び、怖くなり手放す人が増えたとも考えられます。ここ数ヶ月取引所がテレビCMされたり、新聞やニュースでビットコインが取り上げられることが増え、新規参入者が多かったはずです。その中で下落していくと、不安になった人が次々に手放してもおかしくありません。

③調整

ビットコインは2017年、大きく値上がりし続けてきたので、どこかで「調整」が入るだろうという声もあります。もし今回が調整だとしたら、大きな調整に入ったと言えるでしょう。

ビットコインの今後は?

私は、ビットコインの価格は、海外のクリスマス休暇後にまた上がるとみています。もちろん、ビットコインの価格が上がれば、その他アルトコインも数日前の価格までは戻ってくるはずです。ここ数日、特に夜中はチャートを見ずに我慢が必要なのかなと感じています。

今後のビットコインの高騰要因

①ライトニングネットワーク

ライトニングネットワークという技術の開発が進んでいます。まだ実用化していませんが、これが実現すれば、1秒でビットコインの決済が完了します。現在、送金詰まりがよく問題になるビットコイン。ライトニングネットワークが実現すれば、基幹通貨として安心して見られるようになるでしょう。

②ビットコインETF承認

ビットコイン先物上場が話題になったのはつい最近のことですが、今度はETFへの上場の可能性が出てきています。米インターコンチネンタル取引所(ICE)とCBOEグループがすでに上場申請をしています。承認されれば、ビットコインが高騰すること間違いなさそうです。

ビットコイン先物上場についてはこちら

まとめ

ビットコインなどの仮想通貨を購入するのが怖いという人が多いのは、今回のような暴落があったり、値動きが非常に激しいためです。しかし、株に比べて、あっという間に値を戻すことがあるのも仮想通貨です。

投資は自己責任ですし、余剰資金でやるべきとよく言われるのは、今回のような事態で狼狽売りせずに済むからだと思います。仮想通貨も1年後、2年後を見据えて長い目で投資した方が良いのではないでしょうか。

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